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【完全ガイド】止水板は工事不要タイプで十分?選び方と設置シーンを紹介

止水板は浸水被害を防ぐ役割があり、会社だけでなく一般住宅にも利用されています。
製品によっては工事不要で設置できるタイプがあるため、必要なタイミングで利用可能です。
しかし、工事不要タイプの止水板にもいくつかの種類があるので、利用者によって選ぶべき製品は異なります。
当記事では、工事不要タイプの止水板の選び方や設置シーンについて詳しく紹介します。
どのような止水板を選ぶべきなのか判断できるため、ぜひ参考にご覧ください。

止水板とは?基本的な役割と仕組み


止水板とは、大雨や台風などによる浸水を防ぐために、建物の出入口や車庫などに設置する防水設備です。
地面からの水の侵入を物理的に遮断し、室内への浸水を防ぎます。
アルミ製や樹脂製などの素材が使われ、設置場所に合わせてサイズも選べます。
水害対策として、個人住宅から商業施設まで幅広く利用されています。

工事が必要なタイプと工事不要なタイプの違い


止水板には「工事が必要なタイプ」と「工事不要なタイプ」があります。
前者は固定枠を設置して本格的に取り付ける方式で、高い防水性能が特徴。
一方、工事不要タイプは工具や施工を伴わず、誰でも短時間で設置・撤去できるのが魅力です。
用途や設置環境に応じて選ぶことで、コストと利便性の両立が可能です。
それでは詳細について、詳しく説明します。

【工事必要】固定枠設置・本格施工型


工事が必要な止水板は、出入口に専用の固定枠を設置する本格タイプです。
施工により建物と一体化し、高い止水性能を長期間維持できます
主にビルや公共施設など、水害リスクの高い場所に採用されます。
ただし、設置には専門業者の工事と費用がかかるため、導入前に十分な検討が必要です。

【工事不要】簡易設置・取り外し自由型


工事不要タイプの止水板は、固定枠を設けずに工具なしで設置できる簡易モデルです。
軽量で持ち運びやすく、必要なときだけ取り付け、使用後はすぐに撤去できます
家庭や店舗、賃貸物件にも適しており、近年は個人の防災対策として注目を集めています。

工事不要タイプの止水板が注目される理由


工事不要タイプの止水板が注目される理由として、以下のような点が挙げられます。

  • 初期コストを抑えられる
  • 賃貸物件や店舗でも利用可能
  • 設置・撤去が簡単で災害時に即対応できる
  • 季節や天候に合わせて柔軟に使える
それでは詳しく説明します。

初期コストを抑えられる


工事不要タイプは施工費がかからないため、導入コストを大幅に抑えられます
材料費のみで済み、家庭や小規模店舗でも手軽に導入可能です。
コストパフォーマンスに優れており、短期間でも確実な浸水対策を行いたい場合に最適です。

賃貸物件や店舗でも利用可能


固定工事を行わないため、賃貸住宅やテナント物件でも安心して設置できます
建物に傷をつけず、撤去後の原状回復も簡単です。
契約上の制約が多い物件でも、水害対策を柔軟に行える点が支持されています。

設置・撤去が簡単で災害時に即対応できる


工事不要の止水板は、工具不要で数分以内に設置できるものが多く、急な豪雨にも即対応可能です。
軽量設計で持ち運びも容易なため、高齢者や女性でも扱いやすいのが特長です。
防災グッズの一環として、常備する家庭も増えています。

季節や天候に合わせて柔軟に使える


必要なときだけ設置できるため、梅雨や台風シーズンなど、季節や天候に合わせて柔軟に活用可能です。
普段は収納しておき、浸水リスクが高まる時期だけ設置すればOKです。
限られたスペースでも効率的な防水対策を実現できます。

工事不要タイプの止水板の種類


工事不要タイプの止水板には、以下のような種類があります。

  • 簡易パネル式
  • 膨張式(止水袋タイプ)
  • ゴム製・シートタイプ
  • マグネット・粘着式タイプ
それでは詳しく解説します。

簡易パネル式


簡易パネル式は、アルミや樹脂製のパネルを組み合わせて設置するタイプです。
しっかりした構造で防水性能が高く、玄関口や店舗入口などに最適です。
軽量設計のため一人でも取り扱いやすく、繰り返し使用可能な点も人気の理由です

膨張式(止水袋タイプ)


膨張式は、水を吸収して膨らむ素材を利用したタイプです。
平時は軽くコンパクトに保管でき、使用時に水を含ませるだけで自動的に膨張します。
段差や隙間にもフィットしやすく、コストも安価なため家庭用の簡易止水対策として広く普及しています。

ゴム製・シートタイプ


ゴム製・シートタイプは、柔軟なゴムやビニール素材を使用し、出入口の床面に密着させて水の侵入を防ぐタイプです。
軽量で扱いやすく、設置も短時間で完了します。
車庫や倉庫の出入口など、広範囲をカバーしたい場所にも適しています。

マグネット・粘着式タイプ


マグネット・粘着式タイプは、磁力や粘着テープを利用し、金属製扉や壁面に直接取り付けられるタイプです。
取り付け跡が残りにくく、繰り返し使用できるためメンテナンスも簡単です。
主に金属製ドアやシャッター周辺に適しています

工事不要の止水板の導入前に知っておくべきポイント


工事不要の止水板の導入前には、以下のようなポイントをおさえておいてください。

  • 設置予定場所の幅・高さを正確に測る
  • 浸水リスクが高い場所を優先(玄関・駐車場・倉庫など)
  • 保管スペースや持ち運びのしやすさを考慮
  • 使用頻度と耐久性のバランスを確認
それでは詳しく説明します。

設置予定場所の幅・高さを正確に測る


止水板を効果的に設置するには、出入口や通路の幅・高さを正確に測ることが不可欠です。サイズが合わないと、すき間から水が侵入してしまう恐れがあります。
特に段差や傾斜のある場所は、実測して選定しましょう。

浸水リスクが高い場所を優先(玄関・駐車場・倉庫など)


限られた予算や枚数で設置する場合は、浸水しやすい箇所を優先しましょう。
玄関や駐車場、倉庫の出入口など、水が流れ込みやすい低い位置を中心に対策することで、被害を最小限に抑えることができます。

保管スペースや持ち運びのしやすさを考慮


止水板を使用しない時期は収納する必要があるため、保管スペースや重量も重要なポイントです。
軽量・折りたたみ式のものなら、家庭内でも場所を取らず保管できます。
持ち運びの容易さは、災害時の迅速な対応にもつながります。

使用頻度と耐久性のバランスを確認


頻繁に使用する場所では、耐久性の高いタイプを選びましょう。
簡易タイプでも、材質や構造によって寿命が異なります。
コストだけでなく、繰り返し使えるか、劣化しにくいかも重要な判断基準です。

工事不要タイプの止水板の選び方チェックリスト


工事不要タイプの止水板を選ぶ際には、以下のようなポイントをチェックしてください。

  • 設置幅は合っているか
  • 防水性能はどの程度か(耐水圧・浸水想定)
  • 重さや取り扱いやすさ
  • 繰り返し使用可能か
  • コストと効果のバランス
それでは詳しく解説します。

設置幅は合っているか


止水板の幅が開口部より小さいと、わずかなすき間から水が侵入します。
購入前に正確なサイズを測り、ぴったりフィットするものを選びましょう
調整機能付きのタイプなら、多少の誤差にも対応できます。

防水性能はどの程度か(耐水圧・浸水想定)


製品によって耐水圧や止水高さが異なります。
地域の想定浸水深や過去の水害実績を参考に、十分な防水性能を備えたものを選定しましょう。
公的試験や実証データのある製品なら、より安心です。

重さや取り扱いやすさ


設置や撤去のしやすさも重要な選定ポイントです。
軽量タイプは扱いやすく、女性や高齢者でも簡単に設置できます。
ただし、軽すぎると流される危険があるため、安定性とのバランスを確認しましょう。

繰り返し使用可能か


一度限りの使い捨てではなく、繰り返し使えるタイプを選ぶことでコストを抑えつつ長期的な防災対策が可能です。
材質の劣化や接合部の強度など、耐久性を確認しておくと安心です。

コストと効果のバランス


価格だけでなく、どの程度の浸水を防げるかという効果を重視しましょう。
安価でも性能が不足しては意味がありません。
設置場所や用途に合ったコストパフォーマンスの高い製品を選ぶことが大切です。

価格について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。
止水板の価格はどれくらい?選び方とコストパフォーマンスに優れた製品を徹底解説

工事不要の止水板の導入事例


フジ鋼業株式会社の簡易型止水板を設置した事例について、ご紹介します。
止水板の開発・販売をおこなっているフジ鋼業株式会社では、全国の企業や個人のお客さまに向けて製品を提供しています。
大阪府ではビル向けに止水板を導入した事例があり、入口全体に止水板を設置することで浸水対策をおこないました。
一人約10分程で設置完了でき、スムーズに浸水対策に備えることができたようです。
複数の止水板を設置することで広範囲の防水対策ができるため、一般的な住宅だけでなく企業にも最適です。

詳しくはこちらをご覧ください。

今回は、工事不要タイプの止水板の選び方や設置シーンについて詳しく紹介しました。
工事不要タイプの止水板は手軽に設置できるため、必要なタイミングで利用できます。
工事不要タイプの止水板には複数のタイプがあるので、利用目的に合わせて選ぶことが大切です。
ぜひ当記事で紹介したノウハウをもとに、工事不要タイプの止水板を導入してください。


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